0番、フール。愚者ですね。
私は、このカードが大好きです。2番目に好きです。(一番はまだ内緒)
この自由な空気感、ワクワクするような可能性、何も主にを背負わず、自分の手の中で何もかも足りている。
それでいて、諦めているのではなく、これから新たに見つけに行く、さらに高みを目指していく。
そんな大きな志が感じられて、素敵なカードです。
足元の犬は彼の自由な魂のよう。遠くに見える山々も雪をたたえてこれからのみずみずしい時間を約束してくれているようです。
右上に描かれた太陽は彼の上に惜しみなく光と熱を降り注がせ、暮れない光。
こんな風に生きてみたいな、と思う1枚です。
NO.1 マジシャン 魔術師
彼の手元がね。こだわってる?よね。
小アルカナの4つのスートが並んでいます。彼が全部の創造主だよ!って感じですね。
こうしてみると、改めて、頭上の無限大の存在が大きいなぁ。神様なのかなぁ。
縁取る植物も花を咲かせ、生命力にあふれています。
私はなんとなく、「天上天下唯我独尊」を思い出します。これは仏陀が言ったとされる言葉ですが、彼のポーズもそんな風に見えませんか?
もちろん、タロットの中で彼は「神」ではないし、「絶対」でもありません。
無限大の冠も、別のカードにも出てきます。
けれど、すべての「想像」のパワーがぎっしりと詰め込まれているイメージですね。
赤い衣を着た人物は、カードには何人か出てきますが、かなり高位のようですね。
(あのね。本を読んだらこれくらいのことは書いてあるのかもしれないけれど、私は独学なので、自分で気づくまで、わからないのですw 本はSFと台本しか読みません…)
NO.2 ハイプリエステス 女教皇
うわー、気難しそう…と思うのは私だけ?
ライダーウエイトのこの表情が、私には厳しく見えます。
確かに高位の人であることに間違いはないのですが、優しさが感じられず、その身を信仰に捧げてきた、世俗と切り離された存在、という感じです。
私が使っているユニバーサルウエイトは、もっと優しい表情になっています。
こういうところもライダーウエイトが苦手な理由…
いかにも、シスター長、って感じですね。
清廉潔白で、融通が利かない。まさに白黒つけたがります。
でも、彼女の後ろに描かれている花々は、純真さに通じるように思います。
世俗に汚れていないからこそ、純真な感情も持ち合わせた、どこか少女のような感情の動きをするように思います。
BとJには意味があったはずですが、私にはブラックジャックにしか見えません。
No.3 エンプレス 女帝
堂々としたまさに「女帝」というか、「母帝」という印象ですね。彼女には誰ろ逆らえません。
その足元には黄金の植物が茂っています。小麦なのかなぁ。豊穣の神デメテルに近い存在なのかもしれません。私の数少ない本の知識だと、彼女を妊婦であるとする説があるとか。
豊かさや実りをもたらすもの。宗教的な意味ではなく、家の秩序と円満を司っているのが彼女のような気がします。
後光か刺すような橙色の背景は、朝焼けと言うより、成熟した1日の終わり、夕暮れの雰囲気。
常緑の木々と流れる水が、明日の繁栄まで約束しているようです。
ゆったりとした服装は、おおらかなその心根を表し、包容力を示しているようですね。
クッションにあるマークは、ヴィーナス(愛の女神・金星)の象徴。
赤い布(高位の人物の衣)を尻にしいいているあたり、なんだかちょっと笑える。
No.4 エンペラー 皇帝
どっしりと構えた安定感。まさに、「赤い衣」の代表格。
女帝が草木に囲まれていたのに対して、彼は石造りの玉座と、黄金の夕日に染まる山々を背にしています。
圧倒的な権力、そして、彼は生まれながらの皇帝だったわけではないのかな。足元を見ると、鎧の靴のように見えます。
戦って、勝ち取って、ここまで来たのでしょうか。
女帝よりも力で解決していくイメージ。理屈よりも実力行使。しかも、彼の一声で大きな力が動きます。
蓄えたあごひげは年齢を感じさせますが、それでも衰えることのない力強い姿ですね。
玉座の肘掛についたヤギ?の頭は、全身を続けるエネルギーを感じます。今もなお現役のおじいいちゃんです。
No.5 ハイエロファント 法王
出ました! 赤い服の人! 高位の人ですね。
実は、立場的には女教皇より後から出てくるんですよね。
でも、格付けはこちらの方が上のはずです。
「女帝」▶︎「皇帝」
「女教皇」▶︎「法王」
と、女性▶︎男性の順に出る。女性が男性を産む、という流れをイメージできそうです。
さて、この人、法王ですから、世の中の道理を人々に説く立場にいます。その割には随分お若いようです。
足元には、問題を解くための鍵が用意されています。
そして、弟子が二人、話を聞いています。
女教皇の時、彼女の後ろにあった柱には文字が刻まれていました。色も分かれていました。
けれど、こちらにはそれがありません。
何かの決定を促すとか、白黒つける、というよりも、もっと一般的な、広い知識の伝達を司っているのかもしれませんね。精神世界を解く彼は、何を語りかけているのでしょうか。
一般的なモラルでしょうか。法律でしょうか?
私は、政治関係のこととは別の、精神性を強く感じます。
政治のことならば、皇帝や女帝でもいですし、後から出てくるカードでも似たようなものがあります。彼はあくまでも、どんな人にも平等に接すること、を重要視しているのではないでしょうか。
聖人君主というイメージが湧かないのは、私の心が汚れているからかもしれませんが、それでも、神聖な存在であることに変わりはありませんね。
No.6 ラバーズ 恋人
恋愛相談中に、このカードが出てくると、舞い上がっちゃう人もいるのではないでしょうか。
うまくいくのね! と盛り上がるのは自由ですが、そう単純じゃない、と私は思っています。
確かに、何か物事がまとまる、という印象は受けます。
しかし、それが恋愛である必要はないと感じます。
また、彼らのいる場所はエデン(聖書より)であり、十分満足で不足のない環境であるとも捉えることができます。イブ(女性)の後ろの木は知恵の実(りんご)でしょうか。蛇が絡みつき、イブに話しかけています。
現在の二人は、神の手の中であり、平和な時間を過ごしています。
背後に見えるのは神々の山オリンポスでしょうか。
まさに、楽園です。しかし、そこにややがて、蛇の誘惑という崩壊が潜んでいます。
永遠に続くる平穏はここにはありません。一時的なまとまり、それなりの結果、と読みます。
決して悪いカードではありませんが、手放しに喜ぶこともできない、そんな、嵐の前の静けさをうかがわせるのです。
No.7 チャリオッツ 戦車
勇ましい戦士が、まさに出陣しようとして、戦車の上にいます。
彼の背後の街を守るためでしょうか。それとも、領土拡大のための侵略戦争でしょうか。
興味があるのは、この戦車を引いているのは、スフィンクスであるという点です。
本来ならば、馬なのでしょうが、彼は二頭のスフィンクスを従えています。
そして、一方は黒、一方は白です。
この組み合わせ、どこかで見ましたね。
そう、女教皇の柱と同じ組み合わせです。
異なる性質を持つ、二人の女性?を、彼は制御することができるのでしょうか。
本来、このカードは力強さや勢いを表しますが、私には、分不相応の立場と武器を与えられ、翻弄される若者のように思えます。勢いはありますが、それは暴走に近いものです。決して、計画的に進められるものではなく、逆に、戦車を引く2匹のスフィンクスに翻弄され、めちゃくちゃに力を撒き散らしてしまいそうな、危うさを感じます。
このカードが単独で出た場合、私は決して、力が正当に使われるとは思いません。
そのそばに隠者や皇帝など、彼に助言を与える先輩がいる場合は良いとしても、一人にしておくにはあまりに未熟な存在です。力を持て余し、自滅するイメージがあります。
出てまいりました。
マジシャンと同様に無限大の冠を持ったカードです。
しかし、こちらは何かを生み出すというよりも、巨大な力を制御し、手なずけている感じです。
それも、力づくで押さえ込んでいるわけではなく、触れる手には信頼と意思の疎通が感じられます。力を象徴するライオンも、彼女を見つめ、信用しているようです。
ライオンの牙は抜かれてはいません。いつでも彼女に食いつくことができるでしょう。けれど、彼はそうはしません。
彼女の持つ、「肉体的な力」ではなく「精神を統一する力」に完全に従順です。
そして彼女の方も、彼を戦う力としてではなく、支え、何かを成し遂げるための頼れる味方、自分の一部としてしまっています。
二人の安定した関係はその背景にも表れています。緑の草原は美しく、遠くには木々、山も見えますが、鋭く険しい山ではありません。
彼女とライオンの心境が、この穏やかな景色に反映されているように感じられます。
彼女は絶対的勝者であり、ライオンは彼女に従うことに、誇りすら感じています。
No.09 ハーミット 隠者
日本人になじみのある?言い方をすれば、仙人のような存在ですね。
常にいかに生きるか、自分自身も模索している途中です。
けれど、彼が学んできたことが、迷う人々の明かりとなることも十分にあります。
彼の背景は一色の闇です。
足元は、滑りやすく、危ない氷でしょうか。
夜の氷の氷原に立ち、彼は一本の金色の杖と、赤々とともるランプによって、自らを支えています。
杖は、自分自身がさらに物事を深めていくため、世界を探る道具です。
ランプは、自らの学んできたことで、暗闇に惑う人々を照らす、希望です。
彼が発する光の希望は、決して安易に手に入れたものではありません。彼の苦難の人生において、ようやく手にしたものです。ですから、それを受け取る側にも、その知恵の重みを十分理解して欲しいと願わずには入られません。
No.10 ホエール オブ フォーチュン 運命の輪
中央に回る運命の輪。そこには、スフィンクスや蛇、狐のような生き物が接しています。
さらに四隅には、それぞれ何かを象徴するように、生物の姿が描かれています。
謎のなのは、それらの生物が皆、書物を手にしていることです。
本を読んでいるのか、書いているのか。
私は書いている方に一票。
かららは世の中で起こるすべての事象のタイミングを事細かに記録し、分析しているのではないでしょうか。その結果、起こるべくして起こることを見極めようとしているように感じます。
彼らの書物は中央の羅針盤に届けられ、針が回され、タイミングが図られます。
出来事はすでに決まっており、あとはそれがいつ、言い渡されるのか。それだけです。
まるで、アカシックレコードのような羅針盤を、じっと見つめてしまいたくなります。
No.11 ジャスティス 正義
曰く付き、赤い衣の女性です。
正義の決断を下すための、天秤と、その決断を実行するための、剣を掲げた、怖いおばさんです。背景はオレンジ色の物質面、その前にかけられた布は精神性を表す紫ですね。
(こういう色に対するイメージや意味合いは、学んだわけではなく、私の感性ですので、鵜呑みにしないでくださいね)
この人の何がすごいって、色が超補色なんですよ。(え? それ重要?)
すごく、重要です。このカードが出てくると、ただならぬ気配が机上に広がります。
タロットはイメージが大切。となると、どどーんと視界に飛び込んでくるこのカードの存在感は大きいです。無意識に記憶に残ります。
最近では、正義というカード自体の意味よりも、コートカードのように出てくることが多くなりました。デッキが私のリーディングのくせを覚えたのかもしれません。
融通の利かない、厳しい女性のイメージがあります。
曲がったことは許さない、といった感じです。
事象としては、常識的な出来事、対応、公平さを意味してきます。
No.12 ハングドマン 釣られた人
最近、このカードがよく出るようになりました。けれど、これが出てくる時って、多くが逆位置なんです。
正位置のこのカードは、悟りを開くために菩提樹の下に座った仏陀のイメージ。苦行ではあるのですが、その頭部には光が現れています。別の次元に移行しようとしている修行者のよう。
縛られてはいますが(吊るされてもいますが)彼は自由なように思えます。
自分をしっかりと支えてくれる軸があり、乗り越えられる苦難の先に、明るい未来が見えています。彼はズボンだけが赤です。これから、赤い衣の物になるための、修行をしているのかもしれません。
苦しい状況の中でも、強く、道を切り開いていくたくましさを感じます。
身動きのできない厳しい状態、ではなく、集中して己の研鑽に努められる条件が揃っている、と捉えています。
No.13 デス 死神
出てきました! 私が最も好きなカードです。
現在あるものを全て置いておいて、新しく真理を打ち立て、自身を生まれ変わらせて大きな変化を遂げるカードです。
大アルカナは22枚ありますよね。11枚で半分。後半戦の1枚目は釣られた人でした。この人を、0番の愚者と重ねるのならば、この死神こそ、第二の魔術師です。
でも、この死神は、物質的な背景を持つ魔術師とは違い、精神的な背景である青色の空の下にいます。精神的な生まれ変わり、大きな変化と気持ちも新たに望むことのできる、チャンスです。
私自身、常々精神性の成長を求めています。そのため、このカードが自分に関わるところに出てくると、嬉しくなります。
確かに、図柄の下の方には、倒れた人や嘆く人、祈りを捧げる司祭のような人物が描かれています。しかし、そこに子供がいます。老いたものは去り、新しき時代が来る。
決して、恐ろしいことではなく、自然の当然の真理を現わしているだけなのだと思います。
No.14 テンパランス 節制
バランスを象徴されるカードですね。
同時に、循環のイメージがあります。
足元の水と土をつなぎ、世界の物質を等しいエネルギーになるように調整してくれている存在。
確か、ミカエルだった気がします。とっても偉い天使さんですね。
そして、その翼の色は…ええ、赤なんですよねぇ。
見慣れちゃいましたが、これって実は異様。
本来、天使の翼って、白じゃないですか。(アーシアンは黒もいるけど…またマニアックな…)
それが、赤い色をしています。ここに、色彩マジックがあるのかな、と。
赤い衣は全て、この天使の翼から作られているものだとしたら、神の意志を受けた存在として、赤い衣の人物が出てきても、不思議じゃないですよね。
背景を見てみます。右側には背が高く力強く茂り、花を咲かせた水仙(多分)。左手奥には道が続いていて、丘陵をいくつも超え、その先には王冠(人間の繁栄)が見られ明日。それら全てを翼の内側(下側)に包み込んで制御している強大な力を思わせます。
天使の頭上にはただただ澄み切った空と、天使の知性が輝いています。
自然界と人間界、神の世界とのバランサーの役割をしているように思われます。
No.15 デビル 悪魔
重たい… うん、重たい。
これが恋愛感けいででてくると、思わず「やめようよ」と言いたくなります。
非常に相手に対する執着が強く、自力では脱しきれないような領域にまで落ち込んでいるイメージです。
恋愛だけとは限らず、物欲や、自分のプライドなどに対しても強いこだわりが見られます。
悪魔の背景は暗黒であり、閉鎖された世界です。他のことに目を向ける余裕もなく、すべてを支配されてしまっています。そして、命も運命も、すべてを握られた状況は、まさに地獄絵図に見えます。
身動きが取れなかったり、動いたとしても、自分の身勝手さを中心にした行動ですから、周囲を巻き込んで迷惑な言動につながっていくイメージがわきます。
似たような構図に恋人がありますがこちらはやはり、赤い羽の天使です。ラファエルさん。悪魔と恋人は対極に位置しそうです。まさに、愛と執着はカードの裏表ですね。
怖い怖い。
No.16 タワー 塔
やっぱり、バベルの塔ですね。
神の怒りの一撃です。
高い塔の頂上を打ち砕き、王冠に象徴された人間の栄光や傲慢さを崩壊させています。
雷は神鳴りですからね。
塔自体は崩れ落ちていきます。築いてきたものが、突然の出来事、しかも、雷のような避けられない出来事、自然災害によって(神の怒りも含みますが)ゼロに返っていくイメージ。
塔の根元は氷のように見えます。
土台のしっかりしていない場所に、無理に作り出した物事、と捉えます。
放り出される人々のうち、一人は赤い布をまとっています。
たとえ、そのような赤い衣を許された人物であろうとも、このカードの持つ、崩壊、というメッセージの前には、なすすべがないようです。受け止めてくれる雲もない右側の人物はより一層のダメージを受けそうです。
赤い衣をまとった人の方には、かろうじて煙が描かれ、これが救いになるかならないか、といったところ。なったとしても、あまりに頼りないです。
どうジタバタしても、落ちるところまで落ちて、一度それを受け入れるしかない、甘んじて、神罰を喰らおう、と覚悟を決めてます。
No.17 スター 星
綺麗なカードがやってきました。
まさに、希望の星、と言えるカードですね。
生命の源である水を惜しげもなく大地に注ぎ、太陽のように力強く輝く八芒星。
8は安定の数ですから、この黄色(金色?)の星のエネルギーは大きなものです。
北半球で作られたカードであれば、やはり7つの白い星は大柄杓を想像します。
そして、その星の並びを元に北を指し示す北極星に思いが至ります。
中央の星は、希望の象徴であるばかりか、目指すべき場所、目印、頼りになるもの、といった意味を感じます。
水と緑豊かな大地は、夜でも花を咲かせ、鳥も梢で顔を上げています。
明るい夜を思わせる一枚。
どんな理想や願いも、このカードの導きによって叶えていけるような、安心感があります。
No.18 ムーン 月
星は明るい夜でしたが、月は暗い夜。
月に描かれた顔はどこか厳しく、戒めるようでもあります。
闇夜に明るく輝き、光を散らしていますが、闇夜は明けません。
閉ざされた中で、灰色の二つの塔の間に鎮座する月の光は、温もりよりも鋭さを感じさせます。それはインスプレーションを研ぎ澄ませ、と言っているようでもあります。
吼えたてる二匹の犬は何かの警告を伝えようとしているようです。
犬の間に伸びる道は、遠くへ続いていますが、その先は険しい山です。
この道は危ない、と言いたいのかもしれません。
戻ろうにも、手前は水場で塞がれ、しかもサソリがそこにいます。どこにも逃げ場のない、閉ざされた夜です。
この暗がりの中では、鋭敏な感覚の者だけが生き残ります。
精神的な力が自体を左右し、そこには昼間の常識は通用しない奇妙な空間のねじれが生まれています。
No.19 サン 太陽
月の光が全天に届かなかったのに対し、この太陽はあまねく空を照らしています。
直線的、曲線的な光が広く広がっている様子は、安心感とともに、温もりを与えてくれます。
咲き誇る成功のひまわりの花、緑の葉も陽光を弾いて鮮やかです。
生命力を象徴するような子供の手には、力を秘めた赤い布の旗が画面いっぱいにたなびいています。赤い衣の材料は、この太陽の恵みのエネルギーと繋がっていたのかもしれません。
白い馬との対比は、天使の衣とも通じます。
ここには何の心配もなく、ただ、成功の約束だけが力強く満ちています。
自信を持って、胸を張って前へ進めばよい、というメッセージを感じます。
(個人的には色彩がきついので、ユニバーサルウエイトの方がいいな、と思わせる位1枚ですが)
惜しみなく与えられる幸福、手助けが得られる、などの具体的事象としても受け取っています。
No.20 ジャッジメント 審判
天使ガブリエルが高らかにラッパを吹き鳴らす時、全ての死者は復活し、神の国が訪れる…的な一枚ですね。
世紀末の復活や、まさに神の審判をイメージさせています。
やはり、天使の羽には赤色が使われているところから、(これで、全ての天使の羽は赤だとわかりました)赤という色を高次の存在、エネルギーや重要なもの、希望、と位置付けていることはほぼ間違いないようです。
背景は明け方のような深い青色に染まっています。
深い精神性を試されているようです。
また、復活する人々は、水を挟んで広い範囲にまで広がり、音を浴びて息を吹き返しています。
人物が裸であることは、あらゆるものが明らかにされ、隠しごとのできない状態で裁きを受けることを示しています。
彼らは復活を許された「正しい」人々なのでしょう。審判の名の通り、物事の真実がつまびらかにされ、白日のもとにさらされて、逃れようのない決断が下される…そんなイメージでしょうか。
No.21 ワールド 世界
大アルカナ最後のカード。(私のパーソナルカードです)
女神の周りには赤い布で結わえられた緑が、切れることのない輪を描いています。四隅には、様々な階層からの生物」の姿がご挨拶しております。
女神の手には、魔術師が持っていた杖が2本あり、自由自在に世界を作り出せる力をイメージさせます。
このカードには、大地がありません。空の上です。つまり、宇宙そのものであり、世界創造の始まりを意味しています。
何もないところから、世界を作り出し、自分の理想を形にしていくエネルギーが、無限に蓄えられています。あらゆることが、良い方向に向かって進んでいきます。